地域住民とのワークショップを重ね、計画を進めてきました。
「越える学校」をコンセプトに学校教育に留まらない、地域に開かれた場所を目指します。
敷地は公共施設群と隣接しており、様々な形で境界を越えた出会いが創出されるように計画しました。町のシンボルである森山を仰ぎ、馬場目川を望む眺望は四季の移ろいとともに五城目町の豊かな自然を感じることができます。
周辺環境と調和する外観構成で、昇降口へと続くキャノピーが児童と来訪者を迎えます。
校舎内部においては、多様な学習を可能にするため、オープンに使える空間と余白を重視し、新たな学びを創造するつくりになっています。シンプルな内装と木材の温もりは、子どもたちの住空間を明るく包み込み、豊かな情操を育みます。
また、中庭を中心とした回遊動線を取り入れることで、内部に光を溶かし込み、校舎のどこにいても他者の活動が伝わるように配慮しています。
様々な活動や想いが重なるこの校舎で、豊かなコミュニケーションが時代を越えて続いていくことを願います。